各期活動28期同期会開催報告

去る10月14日(日)、大船のチャイナダイニング千馬にて、金子好光前校長先生をお招きし、28期同期会を開催しました。同期の出席は31名でした。例年は横浜のホテルで開催していましたが、本年は、年齢も顧みず昼間に母校に集い、27期の先輩方とソフトボール対抗戦を行うという勇気ある企画が設定された(詳報は別途)ため、久々の大船開催となりました。
ここ数年は、同窓会の28期幹事でもある石川君や高橋君が用意してくれた映像等で、着々と進む新校舎の様子を見るというプログラムが定番化しつつありました。しかし、新校舎も無事完成し、母校化学科教諭を務める高田君の案内で同期による新校舎見学会も実施したため、今年は、幹事が欠席者からの近況報告を紹介するとともに、出席者全員に近況報告をお願いしました。
30人以上が順次話をした訳ですが、さすが栄光学園卒業後まもなく40年になろうとする面々だけに話す内容も多様でした。孫の誕生を報告する者から、今年話題の人、テニスプレーヤーの大坂なおみのサインの入ったバッグをわざわざ持参し、いかにそのサインをゲットしたか熱弁を振るう者など、会場からの質問、野次との掛け合いで進んだ近況報告は予定を大幅に超過し、お店に時間延長をお願いせざるを得なくなるほどの盛り上がりを見せました。
そして〆は、お定まりのEiko High Foreverを、他のお客さんへの迷惑を顧みず(お店にはお断りしました)歌って散会、来年の再会を約しつつ、ソフトボールの疲れを引きずりながら家路につく者、二次会に繰り出す者など、それぞれに散っていきました。
さて、10年以上にわたり、28期は毎年秋に同期会を開催しています。これは前述の石川君が同期のメーリングリストを作成してくれたことに負うところが大です。28期が社会人になった頃はまだインターネットなどなく、同期会の開催案内はもっぱら葉書に頼っていました。幹事の負担は大きく、同期会の開催も数年に1回程度でしたが、今は、同期会の最後にかつての高3A~D組から1名ずつ翌年の幹事を選出し、毎年同期会を開催するという形が確立しています。
毎年開催となると希少価値が薄れるのか、ここ数年出席者は30名前後と決して多くはありませんが、自分が出席するかしないかにかかわらず、毎年開催されていることに妙な安心感を覚える、との声もあります。中学高校時代を美化するつもりはありませんが、あの時期を共有できる人に対しては、社会人としての裃を脱いで素の自分を出せるような気がします。不思議なもので、仕事でお会いした方が、話をしていているうちに栄光の先輩や後輩だとわかると、同じバックグランドを持つ方として一種の親近感を感じてしまうのは、筆者一人ではないでしょう。
善くも悪くも自分の人間形成に少なからず影響を及ぼした、自分の帰る場所の1つとして、栄光学園を今一度意識したひとときでした。その意味で、恩師がご高齢となり、既に鬼籍に入られた方もいらっしゃる中、今年はついに金子先生お一人しかご出席頂けなかったことは寂しい限りでした。
最後となりましたが、毎年スケジュールを調整して頂き必ずご出席下さる金子先生に改めて御礼申し上げるとともに、本年の同期会幹事メンバー及び毎年変わる同期会幹事を常にサポートしてくれている同窓会28期幹事及び母校の高田先生に感謝申し上げて筆を置きます。

岩野 宏 (28期)