現在日本にあるイエズス会を経営母体とする四校の高等学校の同窓会である、栄光学園同窓会(神奈川県)・六甲伯友会(兵庫県)・広島学院翠友会(広島県)・上智福岡泰星会(福岡県)の会員が輪番制で毎年一度集まり、四校の同窓会が果たすべき役割や使命、及び同窓会活動の運営の中で生じている諸問題について意見交換や議論を行うと共に、懇親交流を深めることを主な目的として活動している。
(詳細:イエズス会校同窓会連絡会規程)
栄光学園同窓会会長 山田 宏幸 (30期)
1年に1度、姉妹校の六甲学院、広島学院、上智福岡中学高等学校との4校で開催している「イエズス会校同窓会連絡会」(JJHAF:The Japan Jesuit Highschool Alumni Federation)平成30年度は六甲学院が幹事校の順番でしたが、各校諸般の事情で日程の調整が叶わず、残念ながら平成31年度に持ち越しとなりました。
そのかわりという訳ではありませんが、平成30年度は、3校の関東支部と栄光が“JJHAF関東”会合を開催しました。各校関東支部長と関東支部役員の皆さん、栄光からは増木副会長、大須賀幹事、そして山田が参加。2か月に1回程度の頻度で、今年の1月15日までに4回打合せを行いました。幹事は概ね持ち回りで、次回第5回打合せ(3月25日予定)は栄光が幹事です。平成31年度(2019年度)には、東京でコラボレーション企画の開催を目指しています。あまり気張らずに、比較的手軽な企画からスタートしようという共通認識で調整を進めていますが、現時点ではまだどのような形になるか見えていません。今後の展開や決定事項等は、ホームページや会報ALUMNIなどでお知らせしていきますので、あまりハードルを上げずにご期待ください。
第35回イエズス会校同窓会連絡協議会(JJHAF)が、栄光学園同窓会の主催で、11月4日(土)14:00から16:30まで、アロイジオ会館2階会議室で開催された。出席者は六甲伯友会から会長、副会長、事業委員会委員長、広島学院翠友会から会長、事務局長、上智福岡泰星会から会長、関東支部長、栄光学園同窓会から会長、副会長、事務局長、各部部長。また協議会に先立ち、13:00から13:50まで、林副校長のご案内で、栄光学園新校舎の見学会を行った。
会議は、主催者である栄光学園同窓会山田会長の開会の辞で始まり、次いで栄光学園中学高等学校 望月校長にご挨拶いただいた。望月校長からは、「昨年4月に、イエズス会校4校と上智大学の法人合併が行われ上智学院となった。以来、毎月1回は4校の校長が四谷に集まって話し合いを持っているが、連携が大切な課題になってきている。4校の間は勿論、上智大学との連携、さらに言えば世界全体のイエズス会校のネットワークをこれからどうやって築いていくか。世界でのジェズイット減少の中で、これからイエズス会校としてのアイデンティティを保ち、発展していく為には、NETWORKが重要なキーになる。そしてまた、学校と同窓会との繋がりと言うのもますます重要になっている。」と言うようなお話があった。
続いて、各校参加者の自己紹介があり、テーマの話し合いに移った。
テーマは①各校の近況報告と②従来の議題(同窓会事業、名簿、会費、広報など)から少し視野を広げた意見交換の二つ。各テーマでの各校の意見は概略、以下の通りである。
山田会長から、配布レジメに基づいて、①学園創立70周年事業と募金活動、②事業部の活動プログラム、③活動サポート部の活動、④会員名簿のWEB化、⑤ホームページのリニューアル、⑥改訂同窓会会則の施行、⑦その他の課題について報告。
会長からの報告。翆友会には関東支部、関西支部、中部支部、九州支部、四国支部と、北海道、東北を除いて、5つの地域支部がある。今年度、本拠地の広島に中国支部を立ち上げ、第一回会合に230人程が集まった。会員名簿は、2年に一回発行している。昨年12月に発行。今後は、財政面の負担を考え、3年に一度にすることを考慮中である。
会長と関東支部長からの報告。6年前に男女共学校になって、来年初めての女子卒業生が同窓会に入ってくる。卒業生は10,000人、名簿発送は4,000人。理事会は2か月に1回開催。常勤事務員がいないので、来年あたりから採用を考えている。また、関東支部は2,000人位、同窓会には200人程度が出席する。
会報「伯友」を持参し、会長、副会長、事業委員会委員長より報告。会長から、今年度3年に一度の役員改選期、全員留任となった。7月に東京丸の内で行われた東京支部懇親会は200名を超える大盛会となった。伯友会は来年が75周年になる。いま記念事業を企画中。事業委員会委員長より、会報「伯友」を参照しながら、財政状態などの詳細な説明があった。また昨年立ち上げた奨学金は、一年が経ち順調に積み上がっていると。
従来からの各校の同窓会事業や名簿などに関する話題の他、少し視点を広げた上記4つのテーマでの意見交換を行った。「4校の一つの共通のテーマはイエズス会と、カトリック信者、だから、この切り口でまずやってみる。これが共通のテーマ」とのご意見が出たが、合同イベント等については、アイディアは出たものの、やや時間が足りず、議論を深めるまでには至らなかった。
高校1年生への高1ゼミの延長線上で、世代間を超えた企画としてOBフォーラムを実施し、毎回100人程度が参加している。
東京福岡県人会というサロンがあり、毎月第1木曜日に諸々のテーマで会を実施。毎回20~30人参加。県人会のイベント部が事務局を行っている。
高校1年生の進路指導として、関東のOB在勤企業の訪問を行っている。教師引率で、8月初旬に30人程度の広島学院生徒が訪れるが、少々手詰まり感が出てきており、たとえば、在京の栄光OBの企業などを訪問することは出来ないか。また、職域で4校合同イベントを行うのが、テーマが明確で、ターゲットも的を絞れ、試みとしてはハードルが低いのではないか。
来年は同窓会75周年を迎え、六甲学院で全25コマの講演を行うといった企画を進めている。たとえば、4校共通のテーマで講演を行ってみてはどうか。
会議終了後、横浜中華街へ移動、17:30から懇親会を行った。懇親会には、上智学院高祖理事長、ソフィア会戸川会長も御来賓としてご出席。冒頭、高祖理事長からは「四校同窓会と上智ソフィア会の結び付きの強化、そしてイエズス会学校の卒業生の繋がりを世界に向けて広げていきたい」とのお話が合った。その後、終始和やかな雰囲気の中で歓談が行われ、19:30分に散会となった。次回は設立75年を迎える六甲伯友会で開催される。
以上