トカラ列島は屋久島の南にある島である。もとは10の島に人が住んでいたが、生活が不便なために、島を引き揚げる人が出て、今では人の住む島は7つになってしまった。いずれも小島であり、島同士はかなり距離を置いて南北に並んでいる。
北より、口之島、中之島、平島、諏訪之瀬島、悪石島、小宝島、宝島の七つの島が、200kmに渡って鹿児島の南から奄美大島まで点在している。これらの島は吐噶喇列島と呼ばれており、行政区は鹿児島に属している。
鹿児島から船が出ており、7つの島に寄りながら奄美大島まで通っているが、船の便は少ないので、各島を訪れるのはかなりの日数が必要となる。
各島には老人が多く、若者は少ない。小中学校はあるが、島の子供はほとんどいないため、鹿児島から子供連れの若い先生がやってきて、自分の子を教えて、1,2年で鹿児島に戻っていく。それでも各島の小中学校を存続させる手段として行われている。
その他に生活費や学費を補助する制度を設けて、本州各地から留学生を募集しており、関西や神奈川から学びに来ている子がいた。
池添 博彦 (8期)