各期活動栄光10期ゴルフ会

ゴルフ会の歴史

10期生のゴルフ会は2ケ月に一度開催されています。2022年7月時点で第159回を数えます。1994年7月の第1回から28年の長寿ゴルフ会です。この会が始まる前は在学中から仲が良かった野球部と蹴球(サッカー)部のOBが主体となり、「野蹴会」というしょうもない名をつけて不定期にゴルフを楽しんでいました。田浦では野球のグラウンドの左翼がサッカーコートと重なっていたせいか卒業後も両部のOBはよく交流していました。何故かそこに山岳部やバレー部のOBも個人的つながりで混ざっていました。

1994年当時10期生はちょうど50歳になったころで、国内外に仕事で散っていた同級生も地元に戻ってくる年頃でした。部にこだわらず10期のゴルファー全体に声をかけて同期会にしようということになり、第1回が1994年7月24日に開催されました。当初は約3カ月おきに行っていましたが、「元気なうちにジャンジャン楽しもう」という声が高まり、第8回からは2ヶ月に一度、原則奇数月の最終日曜日には必ず開催するということになりました。

大方の参加者が65歳になる2008年1月の第75回から2010年11月の第95回までの3年間は日曜日と水曜日に曜日を交互にして、大半が現役を退いた2011年からは水曜日に固定されました。

会場は参加者のいずれかがメンバーであるクラブを選んで転々といましたが、次第に固定されてきて、現在では1月鎌倉CC、3月横浜CC、5月レイクウッドGC、7月仙石GC、9月木更津GC、11月芙蓉CCで開催されています。運転免許証を返納する参加者も出てきた年齢ですからあまり遠くへはいけません。

10期生は他学年に比べると何故か卒業者数が152名と少なかったのです。その割に逝去者が2022年6月時点で39名と多いのです。現在の生存者は113名、ゴルフ会にはここのところ6組ほどが集まります。ゴルフをやらない人もたくさんいるわけですから、21~24名が参加するということは大変な割合です。

長続きの秘訣

10期生はことのほか仲が良いとよく言われますが、これだけ長続きするのにはそれなりの理由があるのです。全英オープンゴルフですら今年が第150回ですから。後輩の方々のご参考になればと、長続きの秘訣を4点お伝えします。

1.頻繁に開催し、予定日を動かさない

上述のように栄光10期ゴルフ会は奇数月の最終水曜日に開催されます。10年先でもそのままです。このように決まっていれば参加者はその日を予定に入れておくことができます。どうしても外せない所用がその日に入っても、隔月開催されるのですから、一度抜けても4か月後にはまた皆に会えるという安心感があります。

2.幹事は持ち回りにしない

「次回幹事は優勝者とブービー」などと決めている会がよくあります。理由はともあれ幹事役を忘れてしまう者が必ず出てきます。永久に幹事を引き受ける奇特な人間が必要です。第140回まで幹事を引き受けてくれたのが宮杉武君です。同君の水素燃料プロジェクトの仕事が忙しくなり、その後は小生が担当しています。また、当日はその会場のメンバーが会場幹事としてヘルプします。

3.ハンディキャップを実力どおりにする

「優勝者の次回ハンディキャップは2割引き」などと懲罰的なハンディキャップを定める会がよくあります。2度も優勝すると未来永劫勝てなくなります。この会では参加直近5回のグロススコアからハンディキャップを割り出し、毎回改訂します。おかげで誰にも優勝するチャンスがあるのです。

4.ちょっと良いことをしていい気分になる

参加費のほかに一人1000円を徴収し、特定非営利活動法人NPOノア宛に毎回寄付をしています。ご存知の方も多いと思いますが、このNPOは5期生の伊藤輝男先輩が1990年に立ち上げた身寄りのないハンディキャップの方にマン・ツー・マンで寄り添う施設です。金額は少ないのですが継続的に支援することで多少のお役に立つのではないかと一同で自己満足しています。

これから

今にして思うことは知り合ってから70年近くこうしていつも身近にいられる仲間を与えてくれた母校への感謝です。なれど、歳を重ねるにつれ参加者が徐々に減っていきます。亡くなった39名の同期生の中にもゴルフ会の常連が10名いました。最近は開催当日を黙祷で始めることもしばしばです。現在、開催案内を送る対象は40名ほどです。そして集まるのが約半分。「2組集まらなくなったら止めよう」などと話しています。「200回まで行けるといいな」と大胆な発言もあります。あと7年です。86歳までゴルフができる10期生が8人以上必要です。

中前 峻 (10期)

第150回栄光10期会